ウッドストーブ 第二話 薪が多ければすべて解決するはず

前回の挑戦では結局のところ薪の供給が間に合わずウッドストーブの開火式ではこれといって結果を残すことなく終了であった。ガスボンベ先生の圧勝、ウッドストーブの完敗である。つい功を焦り、早々と着火を行った己の弱さが要因である。薪さえあれば問題なかったはず。

その後しばらく火を灯すことが出来ず、日常では良い薪になるかならないかで街路樹を悶々とと見つめるのであった。

しばらくイメージトレーニングを重ねたあと、またキャンプ場に戻ってくることができた。今回は前回のような失敗はやるまい。まずは周到に薪になりそうな木の枝を集める。前回は思わず気がはやってすぐに火をつけてしまったが、今回はじっくりと集める。今までの人生で薪を集めるなんて新鮮だなぁと思いつつ30分ぐらいでまずまずの量となった。元々やればできる子だった。

しっかり薪を入れて火をつける。モクモク!よしよし煙が出るのは想定内だ。ここから二次燃焼になり、待望のクッキングだと思いきや…鎮火。その後一度火はつくものの大した燃焼をすることなく、結局実力を発揮することはなかった。どうしたんだ相棒!あの紅蓮の炎を見せてくれよ!

悲しみに暮れながらバウルーで挟んで焼くはずだった冷えた肉まん(定番)を食べつつガスボンベで沸かしたコーヒーを飲んだ。力不足で申し訳ない。次回こそはウッドストーブの実力を発揮させてみせる。

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